大学病院の3つの大きな使命は患者様の診療、良医を育てるための教育、そして明日の医療をよりよいものにするための研究があります。ここでは、当科が現在進めている臨床研究についてご紹介いたします。
 

臨床研究について

診療情報及び診療時に採取・保管された検体を用いた研究に関するお知らせ

 

琉球大学附属病院での診療情報および診療時に採取・保管された検体を下記の研究に用いることになりましたのでお知らせします。

                      

                       記

1.研究責任者

 與儀 竜治

2.研究課題名

膵神経内分泌腫瘍に対するストレプトゾシンの安全性と有効性の検討

 

「膵神経内分泌腫瘍と診断された症例で2016年12月31日までにストレプトゾシンによる治療を開始されている患者さまの治療情報をもとにストレプトゾシンの安全性や有効性を情報解析します。愛知がんセンター中央病院との共同研究です。」

3.研究の概要

 

総研究期間

承認日から平成30年7月31日

(遺伝子解析は行いません)

4.使用する診療情報

診療情報内容( 年齢、性別、既往歴、病巣の状態、病理所見、治療内容、治療効果、副作用 等 )  

対象収集期間 

承認日〜平成 29年 3月 31日

5.使用する生体検体

    生体検体は使用しません       

6.病名

膵神経内分泌腫瘍

 

個人情報の安全保護について

情報は年齢、性別等の情報はありますが研究対象者を直ちに判別できる情報は有していません。本研究に関する調査データの管理は愛知県がんセンター中央病院消化器内科で行い、調査データで診療録情報を知りえることはありません。調査データは、研究期間終了後、匿名化のまま、紙データについてはシュレッダー等を用いて廃棄し、電子データについてはデータを完全に消去します。

 

具体的な研究内容を知りたい、あるいは、今回の研究に用いることを拒否したい場合下記の問い合わせ窓口までご連絡下さい。また、研究に拒否、同意の撤回を示された場合も不利益を受けることはありません。

 

☆お問い合わせ☆

〒903-0215

沖縄県中頭郡西原町上原207番地

琉球大学医学部附属病院 第一内科 

医員 與儀 竜治  

TEL:098-895-3331(内線:1144)

FAX :098-895-1414

e-mail:mmmmzato@gmail.com

 

 

沖縄県における非結核性抗酸菌症の菌種分布、臨床像などに関するレトロスペクティブ横断研究

 

【研究の概要】

結核菌は細菌学的に抗酸菌という仲間に分類されますが、結核菌以外の抗酸菌は非結核性抗酸菌(Nontuberculous mycobacteria:NTM)と呼ばれ、結核菌同様、肺炎の原因となります。結核菌はヒトからヒトに感染しますが、NTMは土壌や水中に広く分布しており、環境中からヒトに感染すると考えられています。NTMは現在、約150種類が知られていますが、そのうちヒトへの感染報告があるのは30程度と言われています。肺のNTM感染症は高齢化や免疫不全患者の増加に伴って世界的に罹患率が増加していますが、地域によって菌種分布が異なることが知られています。しかし、沖縄にどのような菌種が多いのかという大規模な研究はありません。NTMは菌種ごとに臨床経過が異なることが知られており、沖縄ではNTMのどの菌種が多いのか、またどのような患者がNTM感染症にかかりやすいかを知ることが重要です。本研究では、過去の診療録情報を基にNTMの菌種分布、検出された患者の基礎疾患、そして画像所見の特徴などを調べます。

 

【研究の方法】

研究施設は琉球大学医学部附属病院、沖縄県立中部病院、国立病院機構沖縄病院の3つです。いずれかの病院で、2009年1月から2015年12月の期間に喀痰などの気道検体からNTMが検出された症例を調べ、どのようなNTM菌種が検出されたか、検出された患者さんの基礎疾患、そして画像所見の特徴などを調べます。

 

【診療録から利用する情報】

検出されたNTM菌種、年齢、性別、喫煙歴、基礎疾患(呼吸器疾患や心疾患、糖尿病など)、内服薬(免疫抑制剤や胃薬の使用)、臨床症状(発熱、咳嗽、血痰の有無など)、胸部CT所見、診断前後で検出された他の菌種。

 

【個人情報の取り扱いについて】

本研究で使用する診療情報は、患者さんの氏名や住所などの患者さんを特定できる個人情報は削除します。また、研究成果は学会や学術雑誌などで発表することがありますが、その際も患者さんを特定できる情報は一切使用しません。

 

【参加を希望されない患者さんへ】

本研究への参加を希望されない場合には、下記までご連絡下さい。あなたに関するデータを削除いたします。ただし、学術発表などすでに公開された後のデータなど、患者さんやそのご家族からの撤回の内容に従った措置を講じることが困難となる場合があります。

 

【お問い合わせ先】

〒903-0215

沖縄県中頭郡西原町上原207番地

琉球大学医学部附属病院 第一内科

助教 金城武士

TEL 098-895-3331(内線:1144)

FAX  098-895-1414

 

【各施設の研究責任者】

琉球大学医学部附属病院第一内科助教:金城武士

沖縄県立中部病院呼吸器内科医師:長野宏昭

国立病院機構沖縄病院内科医師:仲本敦

 

 

 

肺結核診断における血清ペリオスチン値測定の有用性を検証する後ろ向き観察研究

 

【研究の概要】

結核は有効な治療の確立した現代においても、依然として世界中で多数の罹患者や死者を出しており、世界の三大感染症の一つです。先進国のほとんどは結核低蔓延国ですが、日本はいまだ結核の中蔓延国に分類されています。結核を撲滅するためには結核を早期に診断して治療すること、そして周囲に感染させる可能性のある肺結核患者(排菌患者)には適切な感染対策を講じることが重要です。しかし、結核の診断は患者側の要因(症状があるのに病院を受診しない)や医療者側の要因(結核を疑わない)でときに遅れることがあります。「結核を疑わない」理由の一つとして、結核菌以外の一般細菌による肺炎の臨床像が肺結核と似ている場合があることがあげられます。我々の研究グループは、肺結核と結核以外の肺炎の早期鑑別を可能にする血液検査について研究を行っております。

近年、喘息や特発性肺線維症の患者さんの診断や病状把握のため、血液中のペリオスチン測定が有用である可能性が報告されています。ペリオスチンは線維芽細胞や肺胞上皮細胞から産生されますが、我々は結核菌を封じ込める肉芽腫の形成に線維芽細胞が重要な役割を果たしていることや結核の治癒後に線維化が生じやすいことに着目しました。そして結核患者では血液中のペリオスチンが上昇し、結核以外の肺炎患者との鑑別が可能になるのでないかと考えております。本研究は琉球大学倫理審査委員会の許可を得て実施いたします。

 

【研究の方法】

研究施設は琉球大学医学部附属病院、国立病院機構沖縄病院の二つです。いずれかの病院に、2012年1月から2016年12月のあいだ入院された肺結核や結核以外の肺炎患者のうち、文書による同意が得られ、日常診療で採取した血液の残血清が保存されている方を対象とします。

 

【診療録から利用する情報】

年齢、性別、基礎疾患、肺炎の重症度(肺炎の広がりや結核患者では排菌の程度)。

 

【個人情報の取り扱いについて】

本研究で使用する診療情報は、患者さんの氏名や住所などの患者さんを特定できる個人情報は削除します。また、研究成果は学会や学術雑誌などで発表することがありますが、その際も患者さんを特定できる情報は一切使用しません。

 

【参加を希望されない患者さんへ】

本研究への参加を希望されない場合には、下記までご連絡下さい。あなたに関するデータを削除いたします。ただし、学術発表などすでに公開された後のデータなど、患者さんやそのご家族からの撤回の内容に従った措置を講じることが困難となる場合があります。

 

【お問い合わせ先】

〒903-0215

沖縄県中頭郡西原町上原207番地

琉球大学医学部附属病院 第一内科

山内桃子、金城武士

TEL 098-895-3331(内線:1144)

FAX  098-895-1414

 

オプトアウト

平成22年1月1日から平成27年12月31日に当院で潜在性結核感染症として治療を受けた方へ

  • 研究の題名:琉球大学医学部附属病院における潜在性結核感染症の臨床像に関するレトロスペクティブ横断研究
  • 研究期間:臨床研究倫理審査委員会承認日〜2018年12月31日
  • 研究責任者:琉球大学医学部附属病院第一内科 講師 原永修作

当科では平成22年1月1日から平成27年12月31日までの期間に当院で潜在性結核感染症として治療を受けた患者さんを対象に、背景や診断、治療の内容に関する研究を行います。この研究は琉球大学医学部倫理委員会の診断に基づき、許可を得て実施するものです。

研究の目的と意義について

潜在性結核感染症とは結核菌に「感染」しているけれど、「発病」はしていない状態のことを表します。つまり、体内に結核菌が入り込んでいるけれど発熱や咳などの症状を認めない状態です。潜在性結核感染症にかかっている場合に、その後の生涯で結核を発病する人は10人に1人か2人といわれています。潜在性結核感染症の治療は、結核を発病しやすい人に対して、結核を発病する確率を下げる目的で行われています。
近年、結核菌を排出している結核患者様と濃厚接触した患者さんの場合には保健所を主体とした接触者検診が行われ、潜在性結核感染症と診断された場合は積極的に治療が行われていますが、何らかの基礎疾患を背景とした潜在性結核感染症の診断、治療は充分とは言えません。その結果、過去に感染して潜在性結核感染症となっていることが確認されないまま糖尿病や腎不全などの免疫が低下する疾患にかかったり、様々な疾患の治療のために免疫抑制剤などの投与を受けたりすることによって結核を発症する患者さんが後を絶ちません。
当大学医学部附属病院では2010年以降に潜在性結核感染症と診断された患者様の臨床情報を抽出し、適切な患者さんに診断治療が充分になされているかを調査する研究を行っております。この研究により、結核を発症する患者の抑制につながる新たな情報が得られるものと考えております。

研究の方法について

患者様の年齢、性別、基礎疾患、診断された診療科、治療内容、治療の完遂の有無などのデータは琉球大学医学部附属病院の電子カルテから後ろ向きにさかのぼって収集し検討します。
尚、診断時や治療経過中に採取した血液やその他の検体を用いることはありません。

個人情報の保護について

収集したデータは、誰のデータかわからなくした(匿名化といいます)上で、統計処理を行います。国が定めた倫理指針(「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」)に則って、個人情報を厳重に保護し、研究結果の発表に際しても、個人が特定されない形で行います。

研究協力の任意性と撤回の自由について

この研究の協力は、患者さんの自身の自由意思に基づくものです。この研究への情報提供を希望されないことをお申し出ていただいた場合、その患者さんの情報を利用しないようにいたします。情報の利用を希望されない場合、あるいは不明な点やご心配なことがございましたら、ご遠慮なく担当医師にご連絡ください。この研究への情報提供を希望されない場合でも、診療上何ら支障はなく、不利益を被ることはありません。
本研究について、ご質問やご不明な点などがあれば下記までご連絡下さい。

お問い合わせの連絡先
琉球大学医学部附属病院 第一内科
講師:原永修作
電話:098-895-1144 FAX:098-895-1414

C型慢性肝炎肝硬変に対する経口抗ウイルス薬の治療成績について

 琉球大学医学部附属病院ではC型慢性肝炎及びC型肝硬変に対する経口抗ウイルス剤による治療成績をまとめています。近年インターフェロンを使用しない治療法が中心となっておりますが、それらを使用するにあたり現在の治療法における成績をまとめるとともにその結果を将来の患者さんへの治療効果向上へつなげることを目的としています。

 その際には、カルテの内容から年齢、性別、推定感染原因と血液検査結果、残っている検体でC型肝炎ウイルスのタイプの測定結果を使用いたしますが、名前や住所、生年月日、その他患者さん自身の個人情報を特定できるような情報は使用いたしません。それによって患者さんに新たなご負担が生じることもありません。

以上の研究に関してあなたの臨床データなどを使用させて頂くことにご理解とご協力をお願いいたします。

  • 本研究計画をみてみたい方
  • 本研究に関してあなたの検査データなどが使用されているかどうか知りたい方
  • その他、ご質問のある方

以上のことに関して下記でご質問に対応いたします。

琉球大学医学部附属病院第一内科
電話:098-895-1414 FAX:098-895-1414
琉球大学医学部附属病院肝疾患相談室
URL:http://www.kanzogenki.jp
E-mail:http://www.kanzogenki.jp
前城達次
(琉球大学倫理審査委員会 承認番号882)

琉球大学医学部附属病院 消化器内科でシングルバルーン内視鏡による胆膵内視鏡の治療を受けた患者さんへ(臨床研究に関する情報)

平成28年11月15日

琉球大学医学部附属病院 消化器内科では、鹿児島大学病院消化器内科と協同で以下の臨床研究を実施しております。この研究は、通常の診療で得られた過去の診療記録等をまとめる研究です。このような研究は、文部科学省・厚生労働省の「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」の規定により、研究内容の情報を公開することが必要とされております。この研究について詳しくお知りになりたい時や、研究への参加を希望されない場合は下記の「お問い合わせ先」へご連絡ください。

研究課題名

Roux-en Y再建術後の胆膵疾患に対する内視鏡治療の成績を検討する多施設共同後方視研究

研究機関

琉球大学医学部附属病院 第一内科 光学医療診療部

鹿児島大学病院 消化器センター 消化器内科

研究責任者

光学医療診療部 准教授 外間 昭

消化器内科 助教 橋元慎一

研究の目的

通常、胃切除後には小腸を胃につなぐRoux-en-Y再建という手術をおこなっています。術後再建腸管のうち、胃切除後のRoux-en-Y再建を有する胆膵疾患に対しては、近年バルーン補助下内視鏡の登場により、開腹下や経皮的といった侵襲的処置を回避し、内視鏡の検査治療が可能となっています。Roux-en-Y再建術後の胆膵内視鏡について九州の多施設で多数例の解析を行うことにより、その治療成績や偶発症現を把握することを目的としています。

研究の方法

当院におけるRoux-en-Y再建後の胆膵疾患に対するシングルバルーン内視鏡治療を受けられた患者さんのカルテより、手技の成功率・手技時間・治療経過・偶発症のデータを拾い上げて解析します。

対象になる患者さん

平成15年4月1日〜平成28年3月31日までに、琉球大学医学部附属病院消化器内科において術後再建、特にRoux-en-Y(ルーワイ)再建術という再建法での手術歴があり、過去に当院にてシングルバルーン内視鏡を用いて胆膵疾患に対して治療を行った患者さんを対象にしています。

診療録(カルテ)から利用する情報

年齢、性、採血データ、画像(レントゲン・CT・MRI・内視鏡)、手技成功率、臨床的成功率、偶発症の有無、入院期間、手技時間、主乳頭または胆管吻合部までの到達時間、入院後経過

個人情報の取り扱いについて

研究で使用する診療情報は、患者さんの氏名や住所など、患者さんを直接特定できる個人情報を削除します。また、研究成果は学会や学術雑誌などで発表することがありますが、その際も患者さんを特定できる情報は使用しません。

研究の資金源等、関係機関との関係について

この研究は、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学分野の使途特定寄付金にて実施します。この研究に対する企業等からの寄付は受けていませんので、利害の衝突は発生しません。

参加を希望しない患者さんへ

この研究に参加を希望されない場合は、下記問い合わせ先までご連絡ください。あなたに関するデータを削除します。ただし、学術発表などすでに公開された後のデータなど、患者さんまたはご家族からの撤回の内容に従った措置を講じることが困難となる場合があります。

問い合わせ先

〒903-0215
沖縄県中頭郡西原町字上原207番地
琉球大学医学部附属病院 光学医療診療部
准教授 外間 昭
電話:098-895-3331 FAX:098-895-1414

〒890-8520
鹿児島市桜ヶ丘8丁目35番地1号
鹿児島大学病院 消化器センター 消化器内科
助教 橋元 慎一
電話:099-275-5326 FAX:099-264-3504

参加機関
  • 鹿児島市立病院
  • 済生会川内病院
  • 霧島市立医師会医療センター
  • 熊本大学医学部附属病院
  • 済生会熊本病院
  • 久留米大学病院
  • 九州医療センター
  • 山口大学医学部附属病院
  • 長崎大学病院
  • 佐世保市総合医療センター
  • 嬉野医療センター
  • 琉球大学医学部附属病院
  • 浦添総合病院
  • 沖縄県立中部病院
  • 九州大学病院

D型肝炎ウイルス血清を用いたキメラマウスへの持続感染の確立と治療開発への応用

 本研究の主研究施設である広島大学医歯薬保健学研究院消化器・代謝内科学では『HBV感染ヒト肝細胞キメラマウス』を利用して多くの研究を行ってきた実績がありますが、先述したように日本本土ではHDV感染患者さんはほとんどいません。逆に沖縄県では比較的感染者が多いので琉球大学医学部附属病院第一内科も参加することにしました。

 具体的には現在通院中の患者様からの血液検体を頂き、それをマウスへ投与させていただくことになりますが、現在通院中の患者さんだけでなく、過去に琉球大学医学部附属病院でHDV感染者として診療され、通常診療にて行った血液検査における検体が残っている患者さんの、その検体と血液検査結果などを使用させていただきたいと考えております。

 これにより患者さんに新たな検査や費用の負担が生じることはありません。また、研究で扱う情報は個人情報を切り離して、個人が特定されない形で、厳重に扱います。

以上の研究に関して、皆さんの貴重な臨床データを使用させていただくことにご理解とご協力をお願いいたします。

  • 本研究に関する研究計画書を見てみたい方
  • ご自身の検体が残っていて、この研究に使われるかどうか確認したい方
  • ご自身の検体やデータを研究に使わないでほしいと希望されている方
  • その他いろいろご質問のある患者さん

以上のことに関して下記でご連絡を受けるよう準備しています。

琉球大学医学部附属病院第一内科
電話:098-895-1414 FAX:098-895-1414
琉球大学医学部附属病院 肝疾患相談室
URL:http://www.kanzogenki.jp
E-mail:http://www.kanzogenki.jp
研究責任者:第一内科特命講師 前城達次
(琉球大学倫理審査委員会 承認番号902)

残検体保存に関するご理解と協力のお願い

 現在通常の診療であなたの状態を把握する一つの方法として血液検査を受けていただいています。できるだけ必要最小限の採血量で済むように採血できれば良いのですが、検体の処理の過程でどうしても少量の検体が残ってしまいます。また、もし不足した場合にも再度採血するデメリットを考慮すると、どうしても少量の検体が残存します。

 近年、人間がかかる病気に関する考え方や治療法は日々、大きく変化を続けております。以前までは当たり前であったことが、最近では新しい知見(情報)に置き換わり、古い情報になることも希ではありません。そのため、あなたが罹患している疾患についても将来的にその考え方や検査方法、治療法などが変化する可能性も否定できません。その場合、現在の病気に関する情報と、将来判明する可能性がある病気に関する情報を比較検討する必要があります。そのためには現在の日常診療で発生する残検体を保存させていただき、将来これらの比較検討の際に使用させていただけないかというお願いです。

 これらの比較検討というのは、一般的には臨床研究といいます。その臨床研究を行う場合には患者さんの血液検査のデータや性別、年齢などと一緒に検討するのですが、原則的にはあなたの氏名、住所など個人を特定できる情報は削除され、ある番号を付けます。研究の際にはこの番号のみを使用して遂行します。しかし、この臨床研究を行うことによって判明した情報があなたにとって有益となる場合もありますので、あなたの個人情報を削除した番号とあなたを一致させる対応表を作成し、これは琉球大学第一内科の前城達次の責任のもとで、施錠できる場所で保存します。将来臨床研究を行う際にはその具体的な研究に関して説明させていただき、改めて御同意を得るようにしますが、現時点では残検体を保存することに関してご了解いただけますようお願いいたします。

琉球大学医学部附属病院第一内科ではできるだけ多くの患者さんのご協力を得て、残検体を蓄積させていただきたいと考えています。そして将来臨床研究を行うことによって病気で苦しんでいる患者さんやそのご家族様への一助になることを目標としています。そうしなければ研究機関としての大学病院の存在意義は薄れると認識しています。

  1. 1. あなたの日常診療における採血量が必要以上に増えることはありません。残った血液検体を保存させていただきたいのです。
  2. 2. 保存に御同意いただいた場合、あなた個人を特定できる情報は削除して保存します。
  3. 3. 残検体保存に御同意頂けない場合でもなんら不利益が生じることは絶対になく、通常の診療形態が変わることはありません。

当院におけるラピアクタ使用状況に関する調査研究

インフルエンザウイルスは時に大流行をくりかえす感染症ですが、高齢者、肺・心臓・血液などに疾患(以下、リスク因子といいます)を持つ患者さんにひとたび感染すれば重症化する恐れがあります。2010年1月に注射剤である抗インフルエンザ薬(ラピアクタ®)が保険適用となったことで、経口剤(タミフル®)や吸入剤(リレンザ®、イナビル®)の使用が困難な患者さん、リスク因子を持つ患者さん、重症な患者さんなどに使用するときに確実な投与ができるようになりました。しかし、リスク因子を有する患者さんにおいての高用量投与例、反復投与例の調査報告はまだまだ少ない状況です。そこで当大学では、2011年1月1日〜2015年2月28日の期間でラピアクタ®を使用した入院患者さんの使用状況に関する調査を行っています。

本調査について、ご質問やご不明な点等があれば下記までご連絡ください。

連絡先:098-895-3331(薬品管理室3282)
代表者名:柴田 馨日(薬剤師)、砂川智子(薬剤師)、中村克徳(薬剤部長)
感染症・呼吸器・消化器内科学教授 藤田次郎

抗インフルエンザ薬であるペラミビルの使用実態に関する後ろ向き調査

(琉球大学倫理審査委員会 承認番号795)

糞線虫感染時におけるIgE、好酸球数上昇及び重症化に関与する因子に関する研究

糞線虫は皮膚を通してヒトに感染し、腸管に寄生する線虫の一種です。沖縄や九州に感染者が多くいます。普段は糞線虫に感染していても症状はないかごく軽度ですが、抗癌剤やステロイド、免疫抑制剤の使用など免疫機能の低下した状態になると、腹痛や下痢または全身に糞線虫が播種することもあります。当大学院では1990年から2014年の間に附属病院を受診した糞線虫感染の患者さまの血液検査で得られたデータを解析し、糞線虫感染に関する症状や感染することで変化する血液検査項目の研究を行っております。

本研究について、ご質問やご不明な点などがあれば下記までご連絡下さい。

連絡先:098-895-1144
代表者名:東新川実和、平田哲生
感染症・呼吸器・消化器内科学講座 教授 藤田次郎

糞線虫感染時におけるIgE、好酸球数上昇及び重症化に関与する因子に関する研究

(琉球大学倫理審査委員会 承認番号693)

当院におけるHIV感染患者と非感染者での大腸内視鏡の直腸所見の比較

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)免疫細胞に感染し、後天性免疫不全症候群(AIDS、エイズ)を引き起こすウイルスとして知られています.琉球大学医学部附属病院は沖縄県内でのエイズ治療拠点病院であり、1987年から2014年までに診療を行った患者さんのうち、大腸内視鏡所見の直腸所見を調査します。HIV非感染者と比較し、HIV感染状態での特異的な所見の有無を検討します。

本研究について、ご質問やご不明な点などがあれば下記までご連絡下さい。

連絡先:098-895-1144
代表者名:東新川実和、外間昭、建山正男
感染症・呼吸器・消化器内科学講座 教授 藤田次郎

当院におけるHIV感染患者と非感染者での大腸内視鏡の直腸所見の比較

(琉球大学倫理審査委員会 承認番号771)

糞線虫症の病態に関する研究

糞線虫は皮膚を通してヒトに感染し、主に十二指腸や上部空腸の粘膜に寄生する線虫の一種です。本虫はアフリカ、アジア、および南アメリカの熱帯・亜熱帯に広く分布し、全世界的には約5000万〜1億人の保虫者がいると推定され、わが国では沖縄・奄美地方に感染者が多くいます。糞線虫に感染していると、普段は症状がない場合が多いですが、抗癌剤などの治療、ステロイドなどの免疫抑制剤の使用など免疫機能の低下した状態になると、虫体数が増加し腹痛や下痢、腸閉塞などの症状を呈することがあります。時には虫が大腸菌を大量に全身へ運んでしまい細菌性肺炎や髄膜炎などの細菌感染症がおこり、死亡する可能性もあります.当大学院では便検査・血液検査で得られたデータを解析し、糞線虫感染に関する研究を行っております。

本研究について、ご質問やご不明な点などがあれば下記までご連絡下さい。

本研究への参加拒否・撤回の申し入れは自由に行えますので、希望される方は下記連絡先までご気軽に連絡してください。

詳細に関しては下記PDFをご覧ください。

糞線虫症の病態に関する研究 詳細

連絡先:098-895-1144
メールアドレス:k138754@eve.u-ryukyu.ac.jp
代表者名:田中照久、平田哲生
感染症・呼吸器・消化器内科学講座 教授 藤田次郎

非定型病原体による呼吸器感染症の疫学および臨床像に関する研究

肺炎球菌やブドウ球菌といった病原微生物は一般細菌と呼ばれ、染色液を用いれば光学顕微鏡下で観察が可能です。一方、マイコプラズマや種々の呼吸器ウイルスは光学顕微鏡による観察が困難であり、肺炎を起こすと一般細菌による肺炎とは臨床像が異なることから、非定型病原体として区別されます。一般細菌による肺炎は喀痰を染色することで診断ができることがありますが、非定型病原体による肺炎の診断は現状の方法では難しいことが多いのが現状です。

近年のpolymerase chain reaction (PCR)法に代表される検査技術の発展により、非定型病原体の診断精度は格段によくなりました。Multiplex PCR法は一回の検査で複数の病原微生物を同時に検査できる新しい検査手法ですが、国内ではその使用経験は少ないのが現状です。当科では2012年からこの検査手法を導入し、非定型病原体による呼吸器感染症の診断に力を入れてきました。本法を用いることで、従来法では原因のわからなかった肺炎症例を確定診断できたケースを多々経験しています。今後、Multiplex PCR法を臨床現場に導入することのインパクト、また非定型病原体による呼吸器感染症の疫学や臨床像を解明していきたいと考えております。

詳細に関しては下記PDFをご覧ください。

呼吸器ウイルス前向き調査・患者同意説明文書

この研究領域に関連する臨床研究

  1. 1. 沖縄県における呼吸器ウイルスの流行状況およびその臨床像を解明する前向き研究
    (琉球大学倫理審査委員会、承認番号:644)
  2. 2. 非定型病原体による呼吸器感染症の疫学および臨床像に関する後ろ向き研究
    (琉球大学倫理審査委員会、承認番号:637)

代表者名:金城 武士

感染症・呼吸器・消化器内科学教授 藤田次郎

びまん性肺疾患の気管支肺胞洗浄液リンパ球およびサイトカインの解析

胸部レントゲン、あるいはCTで肺にびまん性の陰影を呈する、いわゆるびまん性肺疾患の原因は特発性間質性肺炎や膠原病、薬剤性、感染症など多岐にわたります。気管支鏡検査下に行われる気管支肺胞洗浄(気管支鏡の先端から生理食塩水を注入して肺の細胞を回収して検査)はびまん性肺疾患の診断をつけるための重要な検査として位置づけられていますが、現状の解析方法では診断を絞れないことも多いのが現状です。また、呼吸状態の悪い患者様では気管支鏡検査を施行できないこともあります。このような限界を打破するため、気管支肺胞洗浄液の詳細解析、また気管支鏡検査以外の診断方法の確立が必要と考えています。そこで当科では、気管支肺胞洗浄液の従来行われている検査に加え、回収された洗浄液や血液中の細胞や炎症性物質(ケモカインやサイトカイン)の詳細な解析を行っております。この研究が将来の検査体系の進歩に繋がると考えております。

この研究領域に関連する臨床研究

  1. 1. びまん性肺疾患患者の気管支肺胞洗浄液リンパ球およびサイトカインの解析
    (琉球大学倫理審査委員会、承認番号:638)

代表者名:金城 武士

感染症・呼吸器・消化器内科学教授 藤田次郎

HTLV-1関連肺疾患の病態に関する研究

成人T細胞性白血病ウィルス(human T-cell leukemia virus type 1: HTLV-1 )は、九州や沖縄に感染者が多く成人T細胞性白血病の原因としてよく知られています。それ以外にも脊髄に炎症を起こして歩行が困難になったり、ブドウ膜炎を引き起こし目がかすむといった症状がでることもあります。また、肺にも炎症を起こすことが知られています。当大学院では気管支鏡検査で得られたデータを解析し、成人T細胞性白血病ウィルスの感染によって引き起こされる肺の炎症に関する研究を行っております。

本研究について、ご質問やご不明な点などがあれば下記までご連絡下さい。

連絡先:098-895-1144
メールアドレス:yukomatu1010@yahoo.co.jp
代表者名:名嘉山裕子、屋良さとみ
感染症・呼吸器・消化器内科学教授 藤田次郎

詳細はPDFファイルをご覧下さい。

保険薬局に設置している感染症室およびドライブスルー利用患者の実態調査

院内での感染予防が積極的に行われる一方で、院外の保険薬局の待合で感染症患者とその他の患者が一緒になり、感染症拡大の原因となる可能が指摘されています。しかし、すべての薬局での感染予防に関する設備が十分とは言えない現状があります。そこで、株式会社薬正堂すこやか薬局北谷店に設置されているドライブスルー窓口、具志川店に設置されている感染症室を利用した患者を対象(調査期間;平成27年11月1日〜平成28年3月31日)とした研究を行っています。今回の研究では、保険薬局に設置しているドライブスルー窓口や感染症室の利用患者の実態を把握し、設置意義を検証するものです。

本研究について、ご質問やご不明な点などがあれば下記までご連絡ください。

連絡先:098-895-1144(第一内科医局)
代表者名:砂川智子(琉球大学医学部附属病院薬剤部 薬剤師)
感染症・呼吸器・消化器内科学講座(第一内科)教授:藤田次郎

保険薬局に設置している感染症室およびドライブスルーを利用した投薬状況の実態調査

(琉球大学倫理審査委員会 承認番号:986)

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2017年09月

アクセスマップ

琉球大学医学部第一内科
〒903-0215 沖縄県西原町字上原207
TEL:098-895-1144
※患者様は御用の際は
琉大病院(098-895-3331)
へお問い合わせください。
FAX:098-895-1414