大学病院の3つの大きな使命は患者様の診療、良医を育てるための教育、そして明日の医療をよりよいものにするための研究があります。ここでは、当科が現在進めている臨床研究についてご紹介いたします。



 

臨床研究について

琉球大学医学部附属病院 消化器内科でシングルバルーン内視鏡による胆膵内視鏡の治療を受けた患者さんへ(臨床研究に関する情報)

   

 

平成281115

 琉球大学医学部附属病院 消化器内科では、鹿児島大学病院消化器内科と協同で以下の臨床研究を実施しております。この研究は、通常の診療で得られた過去の診療記録等をまとめる研究です。このような研究は、文部科学省・厚生労働省の「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」の規定により、研究内容の情報を公開することが必要とされております。この研究について詳しくお知りになりたい時や、研究への参加を希望されない場合は下記の「お問い合わせ先」へご連絡ください。

 

【研究課題名】Roux-en Y再建術後の胆膵疾患に対する内視鏡治療の成績を検討する多施設共同後方視研究

 

研究機関】琉球大学医学部附属病院 第一内科 光学医療診療部

        鹿児島大学病院 消化器センター 消化器内科

 

【研究責任者】光学医療診療部 准教授 外間 昭

       消化器内科 助教 橋元慎一

 

【研究の目的】

   通常、胃切除後には小腸を胃につなぐRoux-en-Y再建という手術をおこなっています。術後再建腸管のうち、胃切除後のRoux-en-Y再建を有する胆膵疾患に対しては、近年バルーン補助下内視鏡の登場により、開腹下や経皮的といった侵襲的処置を回避し、内視鏡の検査治療が可能となっています。Roux-en-Y再建術後の胆膵内視鏡について九州の多施設で多数例の解析を行うことにより、その治療成績や偶発症現を把握することを目的としています。

 

【研究の方法】

   当院におけるRoux-en-Y再建後の胆膵疾患に対するシングルバルーン内視鏡治療を受けられた患者さんのカルテより、手技の成功率・手技時間・治療経過・偶発症のデータを拾い上げて解析します。

 

 ●対象になる患者さん】

  平成1541日〜平成28331日までに,琉球大学医学部附属病院消化器内科において術後再建、特にRoux-en-Y(ルーワイ)再建術という再建法での手術歴があり、過去に当院にてシングルバルーン内視鏡を用いて胆膵疾患に対して治療を行った患者さんを対象にしています。

 

 ●診療録(カルテ)から利用する情報】

  年齢、性、採血データ、画像(レントゲン・CTMRI・内視鏡)、手技成功率、臨床的成功率、偶発症の有無、入院期間、手技時間、主乳頭または胆管吻合部までの到達時間、入院後経過

 

【個人情報の取り扱いについて】

  研究で使用する診療情報は、患者さんの氏名や住所など、患者さんを直接特定できる個人情報を削除します。また、研究成果は学会や学術雑誌などで発表することがありますが、その際も患者さんを特定できる情報は使用しません。
 

【研究の資金源等、関係機関との関係について】

      この研究は、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学分野の使途特定寄付金にて実施します。この研究に対する企業等からの寄付は受けていませんので、利害の衝突は発生しません。

 

【参加を希望しない患者さんへ】

  この研究に参加を希望されない場合は、下記問い合わせ先までご連絡ください。あなたに関するデータを削除します。ただし、学術発表などすでに公開された後のデータなど、患者さんまたはご家族からの撤回の内容に従った措置を講じることが困難となる場合があります。

 

【問い合わせ先】

  〒903-0215

  沖縄県中頭郡西原町字上原207番地

  琉球大学医学部附属病院 光学医療診療部

  准教授 外間 昭
  電話 098-895-3331     FAX  098-895-1414
 
  〒890-8520

  鹿児島市桜ヶ丘8丁目35番地1

  鹿児島大学病院 消化器センター 消化器内科

  助教 橋元 慎一

  電話 099-275-5326     FAX  099-264-3504


 ≪参加機関≫

        鹿児島市立病院     済生会川内病院     霧島市立医師会医療センター     熊本大学医学部附属病院

        済生会熊本病院     久留米大学病院     九州医療センター       山口大学医学部附属病院

        長崎大学病院        佐世保市総合医療センター          嬉野医療センター

        琉球大学医学部附属病院        浦添総合病院        沖縄県立中部病院          九州大学病院

 

 

 

 

D型肝炎ウイルス血清を用いたキメラマウスへの持続感染の確立と治療開発への応用

 

 本研究の主研究施設である広島大学医歯薬保健学研究院消化器・代謝内科学では『HBV感染ヒト肝細胞キメラマウス』を利用して多くの研究を行ってきた実績がありますが、先述したように日本本土ではHDV感染患者さんはほとんどいません。逆に沖縄県では比較的感染者が多いので琉球大学医学部附属病院第一内科も参加することにしました。

 具体的には現在通院中の患者様からの血液検体を頂き、それをマウスへ投与させていただくことになりますが、現在通院中の患者さんだけでなく、過去に琉球大学医学部附属病院でHDV感染者として診療され、通常診療にて行った血液検査における検体が残っている患者さんの、その検体と血液検査結果などを使用させていただきたいと考えております。
 これにより患者さんに新たな検査や費用の負担が生じることはありません。また、研究で扱う情報は個人情報を切り離して、個人が特定されない形で、厳重に扱います。
 以上の研究に関して、皆さんの貴重な臨床データを使用させていただくことにご理解とご協力をお願いいたします。
 
本研究に関する研究計画書を見てみたい方
ご自身の検体が残っていて、この研究に使われるかどうか確認したい方
ご自身の検体やデータを研究に使わないでほしいと希望されている方
その他いろいろご質問のある患者さん
 
以上のことに関して下記でご連絡を受けるよう準備しています。
・琉球大学医学部附属病院 第一内科
  電話; 098-895-1144    FAX番号;098-895-1414
・琉球大学医学部附属病院 肝疾患相談室
    URL; http://www.kanzogenki.jp
    Email; info@kanzogenki.jp
 研究責任者;   第一内科特命講師 前城達次

<琉球大学倫理審査委員会 承認番号902>

 

当院におけるラピアクタ使用状況に関する調査研究

インフルエンザウイルスは時に大流行をくりかえす感染症ですが、高齢者、肺・心臓・血液などに疾患(以下、リスク因子といいます)を持つ患者さんにひとたび感染すれば重症化する恐れがあります。2010年1月に注射剤である抗インフルエンザ薬(ラピアクタ®)が保険適用となったことで、経口剤(タミフル®)や吸入剤(リレンザ®、イナビル®)の使用が困難な患者さん、リスク因子を持つ患者さん、重症な患者さんなどに使用するときに確実な投与ができるようになりました。しかし、リスク因子を有する患者さんにおいての高用量投与例、反復投与例の調査報告はまだまだ少ない状況です。そこで当大学では、2011年1月1日〜2015年2月28日の期間でラピアクタ®を使用した入院患者さんの使用状況に関する調査を行っています。
本調査について、ご質問やご不明な点等があれば下記までご連絡ください。
 
連絡先:098-895-3331(薬品管理室3282)
代表者名:柴田 馨日(薬剤師)、砂川智子(薬剤師)、中村克徳(薬剤部長)
感染症・呼吸器・消化器内科学教授 藤田次郎
 
抗インフルエンザ薬であるペラミビルの使用実態に関する後ろ向き調査
(琉球大学倫理審査委員会 承認番号795)

 

糞線虫感染時におけるIgE、好酸球数上昇及び重症化に関与する因子に関する研究

糞線虫は皮膚を通してヒトに感染し,腸管に寄生する線虫の一種です.沖縄や九州に感染者が多くいます.普段は糞線虫に感染していても症状はないかごく軽度ですが,抗癌剤やステロイド,免疫抑制剤の使用など免疫機能の低下した状態になると,腹痛や下痢または全身に糞線虫が播種することもあります.当大学院では1990年から2014年の間に附属病院を受診した糞線虫感染の患者さまの血液検査で得られたデータを解析し,糞線虫感染に関する症状や感染することで変化する血液検査項目の研究を行っております.
本研究について,ご質問やご不明な点などがあれば下記までご連絡下さい.
 
連絡先:098-895-1144 
代表者名: 東新川実和,平田哲生
感染症・呼吸器・消化器内科学講座 教授 藤田次郎
 
糞線虫感染時におけるIgE、好酸球数上昇及び重症化に関与する因子に関する研究
(琉球大学倫理審査委員会 承認番号693)

 

当院におけるHIV感染患者と非感染者での大腸内視鏡の直腸所見の比較

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)免疫細胞に感染し,後天性免疫不全症候群(AIDS,エイズ)を引き起こすウイルスとして知られています.琉球大学医学部附属病院は沖縄県内でのエイズ治療拠点病院であり,1987年から2014年までに診療を行った患者さんのうち,大腸内視鏡所見の直腸所見を調査します.HIV非感染者と比較し,HIV感染状態での特異的な所見の有無を検討します.
本研究について,ご質問やご不明な点などがあれば下記までご連絡下さい.
 
連絡先:098-895-1144 
代表者名: 東新川実和,外間昭,建山正男
感染症・呼吸器・消化器内科学講座 教授 藤田次郎
 
当院におけるHIV感染患者と非感染者での大腸内視鏡の直腸所見の比較
(琉球大学倫理審査委員会 承認番号771)

糞線虫症の病態に関する研究

糞線虫は皮膚を通してヒトに感染し,主に十二指腸や上部空腸の粘膜に寄生する線虫の一種です.本虫はアフリカ,アジア,および南アメリカの熱帯・亜熱帯に広く分布し,全世界的には約5000万〜1億人の保虫者がいると推定され,わが国では沖縄・奄美地方に感染者が多くいます.糞線虫に感染していると,普段は症状がない場合が多いですが,抗癌剤などの治療,ステロイドなどの免疫抑制剤の使用など免疫機能の低下した状態になると,虫体数が増加し腹痛や下痢,腸閉塞などの症状を呈することがあります.時には虫が大腸菌を大量に全身へ運んでしまい細菌性肺炎や髄膜炎などの細菌感染症がおこり,死亡する可能性もあります.当大学院では便検査・血液検査で得られたデータを解析し,糞線虫感染に関する研究を行っております.
本研究について,ご質問やご不明な点などがあれば下記までご連絡下さい.
本研究への参加拒否・撤回の申し入れは自由に行えますので、希望される方は下記連絡先までご気軽に連絡してください.
詳細に関しては下記PDFをご覧ください.
糞線虫症の病態に関する研究 詳細

連絡先:098-895-1144  メールアドレス:k138754@eve.u-ryukyu.ac.jp
代表者名: 田中照久,平田哲生
感染症・呼吸器・消化器内科学講座 教授 藤田次郎

 

非定型病原体による呼吸器感染症の疫学および臨床像に関する研究

肺炎球菌やブドウ球菌といった病原微生物は一般細菌と呼ばれ、染色液を用いれば光学顕微鏡下で観察が可能です。一方、マイコプラズマや種々の呼吸器ウイルスは光学顕微鏡による観察が困難であり、肺炎を起こすと一般細菌による肺炎とは臨床像が異なることから、非定型病原体として区別されます。一般細菌による肺炎は喀痰を染色することで診断ができることがありますが、非定型病原体による肺炎の診断は現状の方法では難しいことが多いのが現状です。
近年のpolymerase chain reaction (PCR)法に代表される検査技術の発展により、非定型病原体の診断精度は格段によくなりました。Multiplex PCR法は一回の検査で複数の病原微生物を同時に検査できる新しい検査手法ですが、国内ではその使用経験は少ないのが現状です。当科では2012年からこの検査手法を導入し、非定型病原体による呼吸器感染症の診断に力を入れてきました。本法を用いることで、従来法では原因のわからなかった肺炎症例を確定診断できたケースを多々経験しています。今後、Multiplex PCR法を臨床現場に導入することのインパクト、また非定型病原体による呼吸器感染症の疫学や臨床像を解明していきたいと考えております。
詳細に関しては下記PDFをご覧ください.
呼吸器ウイルス前向き調査・患者同意説明文書

<この研究領域に関連する臨床研究>
1.     沖縄県における呼吸器ウイルスの流行状況およびその臨床像を解明する前向き研究
  (琉球大学倫理審査委員会、承認番号:644)
2.     非定型病原体による呼吸器感染症の疫学および臨床像に関する後ろ向き研究
  (琉球大学倫理審査委員会、承認番号:637)

代表者名:金城 武士
感染症・呼吸器・消化器内科学教授 藤田次郎
 

びまん性肺疾患の気管支肺胞洗浄液リンパ球およびサイトカインの解析

胸部レントゲン、あるいはCTで肺にびまん性の陰影を呈する、いわゆるびまん性肺疾患の原因は特発性間質性肺炎や膠原病、薬剤性、感染症など多岐にわたります。気管支鏡検査下に行われる気管支肺胞洗浄(気管支鏡の先端から生理食塩水を注入して肺の細胞を回収して検査)はびまん性肺疾患の診断をつけるための重要な検査として位置づけられていますが、現状の解析方法では診断を絞れないことも多いのが現状です。また、呼吸状態の悪い患者様では気管支鏡検査を施行できないこともあります。このような限界を打破するため、気管支肺胞洗浄液の詳細解析、また気管支鏡検査以外の診断方法の確立が必要と考えています。そこで当科では、気管支肺胞洗浄液の従来行われている検査に加え、回収された洗浄液や血液中の細胞や炎症性物質(ケモカインやサイトカイン)の詳細な解析を行っております。この研究が将来の検査体系の進歩に繋がると考えております。
 
<この研究領域に関連する臨床研究>
1.     びまん性肺疾患患者の気管支肺胞洗浄液リンパ球およびサイトカインの解析
  (琉球大学倫理審査委員会、承認番号:638)

代表者名:金城 武士
感染症・呼吸器・消化器内科学教授 藤田次郎

HTLV-1関連肺疾患の病態に関する研究

成人T細胞性白血病ウィルス(human T-cell leukemia virus type 1: HTLV-1 )は、九州や沖縄に感染者が多く成人T細胞性白血病の原因としてよく知られています。それ以外にも脊髄に炎症を起こして歩行が困難になったり、ブドウ膜炎を引き起こし目がかすむといった症状がでることもあります。また、肺にも炎症を起こすことが知られています。当大学院では気管支鏡検査で得られたデータを解析し、成人T細胞性白血病ウィルスの感染によって引き起こされる肺の炎症に関する研究を行っております。

本研究について、ご質問やご不明な点などがあれば下記までご連絡下さい。

連絡先:098-895-1144
メールアドレス:yukomatu1010@yahoo.co.jp
代表者名:名嘉山裕子、屋良さとみ、
感染症・呼吸器・消化器内科学教授 藤田次郎

詳細はPDFファイルをご覧下さい。



 

保険薬局に設置している感染症室およびドライブスルー利用患者の実態調査

   病院内での感染予防が積極的に行われる一方で、院外の保険薬局の待合で感染症患者とその他の患者が一緒になり、感染症拡大の原因となる可能が指摘されています。しかし、すべての薬局での感染予防に関する設備が十分とは言えない現状があります。そこで、株式会社薬正堂すこやか薬局北谷店に設置されているドライブスルー窓口、具志川店に設置されている感染症室を利用した患者を対象(調査期間;平成27年11月1日〜平成28年3月31日)とした研究を行っています。今回の研究では、保険薬局に設置しているドライブスルー窓口や感染症室の利用患者の実態を把握し、設置意義を検証するものです。
   本研究について、ご質問やご不明な点などがあれば下記までご連絡ください。

連絡先:098-895-1144(第一内科医局)
代表者名:砂川智子(琉球大学医学部附属病院薬剤部 薬剤師)
感染症・呼吸器・消化器内科学講座(第一内科)教授:藤田次郎

保険薬局に設置している感染症室およびドライブスルーを利用した投薬状況の実態調査
(琉球大学倫理審査委員会 承認番号:986)


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琉球大学医学部第一内科
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TEL:098-895-1144
※患者様は御用の際は
琉大病院(098-895-3331)
へお問い合わせください。
FAX:098-895-1414