アメリカ・シアトルに留学中の西山先生より、留学記の更新をいただきました!
ぜひご一読ください!
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Title: ポスドク
前回から時間が空いてしまいましたが5回目です。
11月になりまして、朝は冷えて10℃を下回る日が増えてきました。近所の公園を散歩すると紅葉が美しく、これもまた良い季節に思います。
↑ 近所の湖。どんより曇りの日が増えてきたので、晴れが貴重です。
さて、今回はポスドクの話を少し。ポスドクとは、Post-doctoral researcher の略称で、博士研究員と呼ばれます。Wikipedia 博士研究員. 大学院の博士課程を修了し、継続的に研究を続ける研究職になります。現在、私はこのポスドクの身分で働いていています。アメリカの医師免許は持っていませんので、研究は臨床には出ず、実験室に留まり研究を行っています。
海外留学する方法として、臨床留学、研究留学、大学院留学が主な方法ですが、私は研究留学を現在しております。一昨年に大学院を卒業し、博士号を取得したばかりですので、研究者としてはまだまだヒヨッコ。ポスドクを医師のキャリアで例えますと、初期研修医といったところでしょうか。研究室主宰者(PI: Principle investigator)からテーマを与えられ、指導を受けながら研究を遂行しながら研究者としての研鑽を積んでいる立場です。それでも研究室にとっては、主要な働き手となっており必要不可欠な人員でもあり、給料もしっかりと支給されています。
ポスドクの1日はどんな感じか、ざっくり説明すると、9時から17時まで研究するだけのシンプルなスケジュールです。ですが、扱っているのが微生物ですので、培養の時間を勘定に入れて実験スケジュールを組むので、いかに効率よく実験を進めるか毎日頭を悩ましています。さらに、週1回程度PIに研究の進捗報告の機会がありますので、それまでに研究の遂行・データの解析・文献検索・次の研究計画をする必要があり、常に頭はフル回転な感じです。それでも実験が時間内に終われば、17時前でも帰れるので、しっかりと切り替えて翌日また頑張ると、といった毎日です。
↑ 鳥(これはカナダガン)を眺めながら湖周囲をランニングして、実験をどう進めようか考えるのが日課です。
▶第一内科 西山先生 シアトル留学記(過去リンク)
Vol1:https://www.ryukyu-med1.com/topics/10916/
Vol2:https://www.ryukyu-med1.com/category/topics/
Vol3:https://www.ryukyu-med1.com/topics/10951/
Vol4:https://www.ryukyu-med1.com/archives/10987