平成19年4月 山城剛 日本消化器病学会奨励賞

受賞の報告と若い先生方へむけて

平成19年4月 山城剛 日本消化器病学会奨励賞

 この度、第20回消化器病学会奨励賞を受賞いたしました。対象となった研究論文はC型肝炎ウイルスに関するもので、東京医科歯科大学消化器内科へ国内留学中に行った研究です。同大学の渡辺守教授、坂本直哉先生などの肝臓グループの先生方、また山梨大学第一内科榎本信幸教授には大変お世話になりました。また、留学を紹介、応援くださった金城福則先生、ハートライフ病院の佐久川廣先生にも感謝申し上げます。

 肝臓疾患の基礎的研究の知識を得たいとの思いで、臨床の勉強を一時中断し、博士課程へ進学したのですが、2つの英文原著論文発表と国際学会での発表など様々な経験をすることができました。現在、講師という立場で臨床、研究、教育をやらせていただいておりますが、大学院での研究生活で得た知識、考え方はその後のいろいろな場面で非常に役に立っています。

 本受賞もそうですが、自分がやってきたことを他の人から評価していただくというのは非常に嬉しいですし、自信につながります。かつて、大学院入学時の一番の目標は肝臓内科で基礎的研究グループを立ち上げるということでした。よい結果を出しても所属している教室から評価を受けなければ実現不可能ですが、非常に幸いなことに当第一内科は前向きにがんばった人には、専門分野にかかわらず、相当の評価を与える雰囲気があります。そのおかげで最初の思い通り、研究を続けることができていますし、藤田次郎教授をはじめ、教室の先生方には大変感謝しています。

 雑誌、インターネットなどでは、大学の医局という存在に関して、あまり良いイメージでは語られていません。私が大学生の頃もいわゆる「ジェネラリスト」という言葉の響きに魅力を感じ、実践的にしかも効率的に臨床全般が学べる、大学以外での研修にあこがれたものでした。もちろんそれはそれで良いのですが、もしもすでに自分がやりたい分野が決まっているのであれば、研究も含めて専門性を追求する道も選択できる大学の医局での研修もぜひ検討してもらいたいです。私もまだまだ道の途中ですが、本賞を受け、いまさらながら、やりたいことをできる場所を選んでとても良かったと思っています。

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