平成20年11月6日 仲村 究 日本呼吸器学会・日本結核病学会九州支部学術奨励賞受賞

平成20年11月に開催されました第61回日本呼吸器学会・日本結核病学会、九州支部の秋季学術講演会にておいて奨励賞を受賞させて頂きました。受賞対象となった論文の内容ですが、病原性真菌であるCryptococcus neoformansのDNA成分が、自然免疫細胞のエンドソーム内に発現しているToll-like receptor (TLR) 9によって認識され、TLR9を欠いたマウスにおいては同菌による感染が増悪するという、新しい知見について報告しています。この知見は、TLR9のリガンドである非メチル化CpG DNAが、なぜマウスにおけるCryptococcus neoformans感染に対して防御的に作用するのか、という疑問に対して一つの機序を提示するものであると考えています。
このような有意義な研究の機会をお与え下さった当科の藤田次郎教授、前教授の斎藤 厚琉球大学医学部名誉教授、国内留学を行わせて頂きました東北大学大学院医学系研究科・感染制御検査診断学分野の賀来満夫教授、前第一内科助教授で東北大学大学院医学系研究科・感染分子病態解析学分野の川上和義教授、の諸先生方へ改めまして感謝の意を申し上げます。また、大学院時代に大変お世話になりました第一内科の先輩の先生方、東北大学大学院の先生方へ重ねて感謝の意を申し上げます。