平成21年11月26日 古堅 誠 第63回日本呼吸器学会 日本結核病学会九州支部秋季学術講演会学術奨励賞

研究課題「レジオネラ感染に伴う肺胞上皮細胞傷害の機序とその制御に関する検討」

平成21年11月26日 古堅 誠 第63回日本呼吸器学会 日本結核病学会九州支部秋季学術講演会学術奨励賞

 この度日本呼吸器学会・日本結核病学会九州支部学術講演会において学術奨励賞を受賞させて頂きました。大学院で取り組んだ研究をこのように高く評価して頂き、大変光栄に感じております。ご指導頂いた藤田次郎 教授、健山正男准教授、比嘉太 講師、また、研究に専念できるよう素晴らしい環境を与えて下さったその他多くの医局員の先生方にこの場をお借りして感謝申し上げます。

 以下、研究内容について簡単にご説明致します。

レジオネラ肺炎は重症化する傾向が強く、高頻度に急性肺障害およびARDSを合併します。本研究では、レジオネラ肺炎が重症化する病態を急性肺障害/ARDSに関わる肺胞上皮細胞傷害の点から検討しました。ヒト由来II型肺胞上皮細胞株(A549)を使用したin vitro研究により、?レジオネラが肺胞上皮細胞に感染し細胞傷害を誘導すること、?レジオネラ感染細胞では、apoptosisおよびHMGB1分泌を伴う細胞死が誘導されること、?細胞死誘導の過程にはdot/icm遺伝子が関与している可能性があること、?methylprednisoloneがレジオネラ感染細胞におけるapoptosisおよびHMGB1分泌を抑制すること、が示唆されております。これまでマクロファージを用いた研究が盛んであったレジオネラ感染研究において、肺胞上皮細胞傷害の観点から検討した本研究は、新しい知見と考えられております。

私は、大学院卒業後は、肺がんを中心に診療を行っておりますが、レジオネラ研究で学んだことは現在の自分にも大いに役立っていると感じております。この経験を活かして、今後の診療も更に発展したものにしていけたらよいなと考えております。

 今後とも宜しくお願い致します。

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