琉球大学医学部附属病院第一内科では、国立感染症研究所で行われる「抗Ａ型・E型肝炎ウイルス抗体陽性国内血清パネルの整備」に関する事業に参加・協力しています。

日本ではHAVやHEV感染で発症する急性肝炎はあまり多くありません。しかし食べ物などで感染する危険性があり、時々散発的であったり、季節的に集団感染する場合が見られます。診断する際には、患者さんの血液を使用して検査キットで検査、陽性であれば診断確定となりますが、これらの診断キットは定期的に検査精度を確認し、できるだけ向上するようにしていかなければなりません。

しかし、上述したように、これらの感染症はそれほど多い訳ではありませんので検査精度向上のために国立感染症研究所では全国の施設から感染患者さんの血液検体の収集を行っています。

沖縄県の肝疾患診療連携拠点病院である琉球大学医学部附属病院でも同主旨に賛同し、本研究に参加しています。

具体的には現在まで琉球大学医学部附属病院でA型急性肝炎もしくはE型急性感染の診断・診療を受け、通常の診療の際に受けた血液検査で、検体が残っている患者さんのその検体と、患者さんの情報として血液検査結果、年齢、性別等を使用させて頂きたいと考えております。その検体や患者さんの情報を国立感染症研究所へ送付して、検査キットの精度向上、品質保持の検査の使用させて頂くことになります。

本研究は琉球大学の倫理審査で承認を受けた日より、平成３４年（２０２２年）３月３１日までの期間になります。

これにより患者さんに新たな検査や費用の負担が生じることはありません。また、研究で扱う情報は個人情報を切り離して、個人が特定されない形で、厳重に扱います。ご自身の検体やデータを研究に使用することにご協力いただけない場合でも不利益は全く生じません。ご協力の可否は皆様の自由です。

以上の研究に関して、皆さんの貴重な臨床データを使用させていただくことにご理解とご協力をお願いいたします。

本研究に関する研究計画書を見てみたい方
ご自身の検体が残っていて、この研究に使われるかどうか確認したい方
その他いろいろご質問のある患者さん

以上のことに関して下記でご連絡を受けるよう準備しています。

（琉球大学倫理審査委員会　承認番号1323）

お問い合わせ先

琉球大学医学部附属病院　第一内科
電話; 098-895-1144
FAX番号; 098-895-1414

琉球大学医学部附属病院　肝疾患相談室
URL; http://www.kanzogenki.jp
Email; info@kanzogenki.jp
研究責任者； 第一内科特命講師　前城達次