糞線虫症の病態に関する研究
2015年10月5日
糞線虫は皮膚を通してヒトに感染し、主に十二指腸や上部空腸の粘膜に寄生する線虫の一種です。本虫はアフリカ、アジア、および南アメリカの熱帯・亜熱帯に広く分布し、全世界的には約5000万〜1億人の保虫者がいると推定され、わが国では沖縄・奄美地方に感染者が多くいます。糞線虫に感染していると、普段は症状がない場合が多いですが、抗癌剤などの治療、ステロイドなどの免疫抑制剤の使用など免疫機能の低下した状態になると、虫体数が増加し腹痛や下痢、腸閉塞などの症状を呈することがあります。時には虫が大腸菌を大量に全身へ運んでしまい細菌性肺炎や髄膜炎などの細菌感染症がおこり、死亡する可能性もあります.当大学院では便検査・血液検査で得られたデータを解析し、糞線虫感染に関する研究を行っております。
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代表者名:田中照久、平田哲生
感染症・呼吸器・消化器内科学講座 教授 藤田次郎