琉球から未来を明るく照らす
医局を目指して
令和4年(2022年)10月1日付けで大学院医学研究科 感染症・呼吸器・消化器内科学講座(第一内科)第4代教授に就任しました、山本和子です。
当科は1981年に開講した沖縄県の内科学講座としては最も歴史が長く、現在医局員 40名、同門会員 235名の大きな組織です。先輩方が築いてこられた伝統を継承し、さらに講座を発展させていく重責を感じています。
講座と関連病院が一体となってヒトの重要な臓器である肺・消化管・肝臓、そして新型コロナウイルス感染症・HIV感染症など全身感染症の診療・教育・研究にあたっています。
医学研究科では女性教授第一号となりますが、それに気負うことなく、沖縄県の医療の発展のため、精一杯尽力する所存です。
私は3つのモットーを掲げて講座を運営したいと考えています。
- 若い医師、学生が沖縄に集う明るく、地域に根ざした講座
- 先進医療を担う専門性の高い医師の育成
- リサーチマインドをもつ医師(Physician-scientist)の育成
1. 若い医師、学生が集う
明るく、地域に根ざした講座
人を大切にする医局でありたいと考えています。個性を尊重しつつ良い特徴を伸ばし、適材適所で伸び伸びと能力を発揮できる人材を育成する講座でありたい。門戸をオープンにして沖縄県内外から人が集い、様々な形で社会に貢献する医師を育てます。医師が社会で活躍する場は、大学病院、研究所、総合病院、診療所、クリニック、健診、行政、災害支援、国際協力、企業、など多彩です。沖縄県の関連病院や県外の専攻医プログラム連携施設と協力して、地域に根ざした人材育成と地域医療への貢献を担います。
2. 先進医療を担う
専門性の高い医師の育成
医療は日々進歩しています。内科医が担う医療の範囲は私が研修医であった時代と比較して格段に広がっています。患者さんが最高の医療を受けられるように、専門医の育成と先進医療を推進していくことが大学の使命です。
治験にも積極的に取り組み、県内医療機関の最後の砦としての役割も果たせるよう尽力します。病気に苦しむ患者さんの気持ちに寄り添い、高い臨床力をもって診療する、社会に必要とされ信頼される医師を育成します。講座に所属しながら国内外のネットワークを活用して、先進医療経験を積み、沖縄県に還元する人材を育む所存です。
3. リサーチマインドをもつ
医師(Physician-scientist)の育成
臨床は研究の上に生まれたものです。そして臨床の疑問や問題意識から新たな研究のヒントが生まれます。当講座では、将来の医療に貢献するために学問を志す医師も育成します。一定の臨床トレーニングを終えた後は、さらに内科学の道を極めるために、大学院入学を選択して頂くことで、「臨床医に必要な資質・研究マインド」を育み、国内外のグローバルなネットワークを活用して、国際的で広い視野を持ったPhysician Scientistを当講座から一人でも多く輩出したいと考えています。
当講座は女性医師も多く、ライフステージの中で継続可能な働き方を推進しています。
大学病院だけでなく、関連施設での勤務も含めて、継続的に手厚くサポートしていきます。一緒に仕事をする仲間をいつでも歓迎しますので、お気軽にご連絡ください。
琉球大学大学院医学研究科
感染症・呼吸器・消化器内科学講座
第一内科 教授